オエビログ66


をとめのロマンを背中にしょって



ひかりのつるぎ



ケニー親子



おつかれさまっ



ほったらかし獣



 星々が海のようなさざめきを見せる夜
『母に、兄に、光に、会いたいと少女は願い続けた』
 星はそれを優しく聴いていた
『だけど、星はその願いを叶えなかった』
 星はただ、暗い海にひとり佇む彼女を照らした
『そして』
 そして、そして、そして彼女は
『光と出会い、星に願わなくとも』
 彼女が自ら歩きだした先で、求めたすべてに出会う
『少女のために、七億年前から照らし続けていた場所を歩んでいく』



いまにも転びそうな



勢い余って



ゲーステ少年


ファンシティにて
「あっ、あっ、あのっ、チサトさんっ! さっきのは誤解ですからね!!」
「え? 誤解?
 ギョロとウルルンが女の子たちに囲まれていたことですか?」
「そうです。あれは僕にじゃなくて、二匹がぬいぐるみと勘違いされてただけで!」
「もちろんそのつもりでした……けど?
 宿屋に、ものすごいぬいぐるみを背負った人がいると聞いて行ったら、アシュトンさんなんですもの。
 びっくり……いえ、納得しましたよ〜! ちゃんと素敵に撮れましたよ、二匹とも!」
「それはそれで落ち込むなぁ。チサトさんも、僕はどうでもいいんだ……」
「安心してください! 撮影データはお渡ししましたけど、転載ブロックはかけてありますから。
 勇者一行はネーデ新聞社の独占取材です! プライベートもなるべく保護いたします!」
「は、はあ。そういうことじゃないんですけど、えーと」
「そうだ! もしお暇だったら、闘技場に行きませんか? 許可くだされば、カッコイイとこ新聞に載せますよ〜?」
「なんだかそんな気分じゃないです……はあ……樽が見たい……」
誤解してない



  
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