オエビログ56


七夕ブルースター


誰よりも目立つ人(右反転文)
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 彼女がサンドイッチの昼食を終え、会社に戻るところだった。
 見かけたことのない六人の若い男女が、シティホールから出てきた。
 旅芸人だろうか、と思うほど出で立ちは奇抜で、どこか古めかしい恰好。しかし舞台衣装にしては、日常的に着こなしていた。
 一人か二人は普通に見える人物もいたが……殆どの者は、耳が短い。
 驚くべきことに彼らの顔の横には、耳穴の器が小皿のように浮き出ているだけで、耳朶がないのだ。
 丁度こちらの立ち位置は、石像の影に収まって、一行からは気づかれていない様子。
 いったい何の集団かと、好奇心のまま気配を殺して視線を向けていると、たった一人の存在に、一気に奪われた。
 常識的な考えで、飾り物だと思った。違う。
 魔物だ。街中に魔物がいる、と喉が短い悲鳴を挙げそうになる。
 二匹の首の長い龍たちをよく見ると、いかにも情けなさそうに背中を丸めた男性の背中から、それらは生えていた。
 手は既にカメラを構え、自然とシャッターを切る。
 その音か光か、二匹の魔物は目線をこちらに寄越した。
 ギョロリとした金の瞳、うるりとした紫の瞳。取材の中でたまに対峙する獣たちよりも力強く、それでいて、優しくも感じられた。
 好奇心がさらに疼く。
 明らかな異形なのに、恐ろしさなどは感じない。
 それでも、視線は外せなかった。彼を見ていた。
 驚きながらも、心は膨らんでいく。頬が緩むのが抑えられないほど、心踊る。
 本体であろう青年は、派手な恰好をした女性から軽い叱責を受けており、その態度からも、まったく恐ろしくはない。
 こんなとこに来て僕たち帰れるのかな、なんて弱音が聞こえる。
 じゃあ、どこから来たんだろう。
 あんな出で立ちで、セントラルでもノースシティでも全く見かけたことがないだなんて、不思議だ。
 別の島から来たのかなと思えば、サイナードを手に入れようだなんて、話している彼らは、不可思議だ。
 彼らは一体、何者だろう。
 彼はどうして、龍を二匹も背負っているのだろう。
 勝手に想像しても意味なんかない。彼らの真実が知りたい。
 新聞記者である彼女の嗅覚は、未だかつてないほどの事件の臭いを感じていた。

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氷の紋章



ウルルンはバテる



かき氷にバニラアイス



長い髪はポニテに



暑いときは熱いお茶だ



彼は冤罪で捕らわれた(冤罪アシュトン/ゲームブック風コミック)



戦士一本のくせに術士に理解があるのは、不思議な力を持つ妹と一緒に学んだことがあるから



浴衣水着とフィルムケース


  
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