オエビログ52


ポジティブガール



暮らす世界を歩いていく  (この絵の元版)



青と赤


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 俺は、仇を討ったことがある。
 『そんなことをしても妹は喜ばない』だとか、空虚な言葉を向けそうな周囲からは離れ、ただ己の為に人を殺したことがある。
 命乞いをする奴らを殺し、周辺集落の住民からは感謝され、疎まれ、丁重に追い出された。
 後悔をせずとも、罪だと自分自身が思っているのだろう。天国からの声は聞こえなくなった。
 空しいとは思わなかった。俺は、暴力を振るうことでしか、自身を慰められない事実に気がついただけだ。
 それでも果たしてようやく、妹と両親の死を理解できた。
 ただ、『妹』に、顔向けができなかった。再会した『妹』が昔のままの俺を見ていたことは、心苦しいものがあった。
 俺の身元を保証するなど、あのときの、あの血にまみれた俺の姿を見ても、まだ口にできるとは思えない。
 しかし、俺が泥の中で倒れている間にも、真っ当に生きていた『妹』は、共に過ごす異性を見つけているようだった。
 それならそれでいい。それがいい。
 あいつは頼りないところもあるが、見込みのある男だと、俺は感じたのだ。
 所詮は俺の目がまだ狂っていなければ、節穴でなければの話だが。
 あいつは『復讐』をしない。
 勇者とかいう話は、やはり何度考えても可笑しいものにしろ、奴のことなのだろうな。
 一緒に笑っている『妹』が幸せならば、それで、充分だ。

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あいつは『復讐』をしない。(右反転文)



青いたてがみのライオン



青色ヒロイン



今の自宅に越してきた日



あたしも恋したーい!



寒いでしょ。私のマント、代わりに使って。(SS※クロレナ可能性あり)



エクスペルのサンタといえば



  
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