オエビログ38


砂漠の観光
(右反転で文)
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「ここに観光なんてあるかなぁ」
 砂の海はいつものように、命に厳しい慈愛を吹きつけ、分厚く寝そべる。
 この地に生まれ育った彼は、自虐のように、もしかして言われてしまう前に、つぶやいた。
「なんにもないでしょう? ここは世界の終わりみたいだ」
「そんなことない」
 端的な応え。その否定は欲しかったものだったから、逆に胸が痛んだ。
 しかしそれにしても、あまりに断定の強い物言いに首を傾げかけたとき、補足が続く。
「なにもないなんて、ないわ。
 ここに何もないんだったら、空にだって何もなくなっちゃうもの」
 望遠鏡から目を離さず、彼女は言う。
「私、この砂漠の写真を撮りたいわ。山盛りいーっぱい、ね!
 空と大地が剥き出しだなんて、はじまりの場所みたい」
 空の向こうの宇宙には別の世界があった。
 そして、今はなくなってしまった、その場所から来た彼女は、今は前を見てつぶやく。
 彼にとっては、未だこの地は不毛の里。滅びた瓦礫の寝床。
 だけど、ここから仰ぎ見る彼女の青い瞳は、広がる砂の黄金色に、きゅ、と笑う。
 終わりからまたはじまれ、と笑う。
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一緒にお歌



二階へまいりまーす♪



ウチの箱○アバター風(liveしないからなぁ)



パラレル妄想(3シーンほどのダイジェスト文



夕飯の相談に乗ってよ、焼き鳥はさっき食べたじゃない!



キレイになるにはどうしたらいいんですか?



腕相撲ハンデありでも勝てないから、むじんくん使ってもいいじゃん!



飯争奪



幼いころの雷雨の夕刻。



  
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