オエビログ42
お題とあるのは、可愛いカップル描いちゃったーより。


こんな夜は、苦いお菓子の気分なんです



医者が患者一人にかまけるわけねーだろ。クロードだから心配してやるんだよ。(お題『寒そうにしている相手を抱き締める』)



思っていること口走ってた!(お題『「好き」と囁いている』)



ニットの背中と飼い犬の夢



そんなんで!許してあげるほど、安くない!(お題『キスで仲直りする』)



キスで仲直りする映画。(テキスト※名無しオリキャラ注意)



カルナスの写真記事(漫画



永遠の別れってわけでもないんだろ?



このくらいのハートだけなので、後ろは見ないでください


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「ダメだ! ダメです。勢いなんかじゃダメだ!」
 頭がぐらつく程度に酒を飲んで、たちこめる匂いは、勢いづいていた。
 そんなとき、例えばずっと想いを寄せていた相手が、一度だけ遊ぶようなしぐさを醸し出すとしたら。
 それを堪えられるほど老獪ではない。むしろ、何事さえなくても、楽しみたいような青い年頃。
 だけどそれでも彼は、突っぱねた。
 体の上で、肌に触れる前に、葛藤の泣き声を上げた。
「ダメだ……」
 警告は次第に囁きのように細くなるが、胸中では肥大化していく。
 愛してしまっている。
 身体ごと欲しい。この熱を包み込む熱さが欲しい。
 現に、自身の中央は激しく求めている。相手の感触も、布越しに届いている。
 この下にある熱を一体どうしたいのかが、明確に浮かぶ。狂いたい。獣になりたい。
 だけど残酷だろうと現実、彼は人で、人を愛してしまっている。
 勢いなんかで、遊びなんかで、終わらせるくらい簡単じゃなかった。
 その一線に触れることもままならないのに、それでも、ここを離れることができない。

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勢いなんかじゃダメだ(右反転文)



    

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