オエビログ26


心が奪えないことに気付いていることも、せめて身体が欲しいと言えないことも



贈り物にはリボンが巻かれるもの(……たとえば緑色の)



やんちゃ組がしでかしました



エル大陸西の洞窟(会話メモ)



なんでここで寝てんだお前



ケツにいたてんとうむし払っただけじゃねーか


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「はいはい」
「僕は本気ですよ、本気で……
 本気でこっちに暮らしたら、僕のためにもなるって思って」
「分かってるわぁーってる。落ち着け。
 それでも、だ。一回帰りな。
 母親の顔見て、飯を楽しんで、仕事に返って、懐かしがってたテレビやらキカイやらのある生活を見て来い。
 それからまた、遊びに来いよ。決めるのをどうしてこう今すぐって焦るかねぇ」
「そういうの、ずるいです。
 ……ボーマンさん。だって、男のことなんて、覚えてられないんじゃないですか」
「おぉ、そりゃなあ。
 でもクロードが忘れてなけりゃ、待つさ。
 なんだよ疑うなって。そうさな、約束でもするか?」
 約束がないと、繋がりが終わってしまうかもしれない程度の、そういう関係で
 でも、そういう関係なんだ。

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なでこなでこ(右反転で何か)



呼んでましたよ


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魅力?
冗談ですね、一笑に付す。
あなたにもっと魅力があれば、困らずとも良かった。
誰もが羨望すれば、有象無象に憧れとして溶け込めた。
逆に、あなたにもっと魅力がなければ、こんなに息が詰まることもなかった。
胸が騒ぐことも、熱さに堪えきれなくなることも。
だけど、違う。
あなたはあなたのまま、それ以上でもそれ以下でもない。
魅力? 冗談じゃない。好きだなんて、冗談じゃない。
この呼吸困難は、どうせ僕だけ。
あなたは愛されている。
愛されているから、たぶん愛していて、だから愛したくない。

息が苦しいなんて、冗談みたいだと自分でも思う。

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呼吸困難(右反転)



なんだありゃ(右反転)
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「ちょ……
 なんだか、すごく見たことがあるような……あってほしくないような……」
「おお、むじんくんじゃねぇか。ひゅー♪ でっけぇ!」
「デッケーですまさないで下さい! なんですかあれ、オーバーテクノロジーもいいとこでしょうに!」
「現実に人による産物があるんなら、その技術も人に伴うのが自然だろう」
「弁凝らしてないで、同郷の好とかそういう感じの友情で止めて来るとかいう熱意は!」
「いやぁ、相手がでかすぎんだろ」
「下手すると上陸で破壊されますよ集落が! 一体どこから操縦をしてるんだ!?」
「乗ってるみたいだぜ、ほれ。頭のとこ」
「え? あ……、あ! ほんとだ。何かいるような。へー、目いいですねぇ」
「おうよ。視力検査の表が足りねーくらいだからな」
「って余計にダメじゃないですか! いるんだったら、助けに行かなくちゃ!」
「まぁ待て。動力エネルギーは、物質が大きければ大きいほど、燃費が嵩むだろ?」
「へ? あ。……止まった。
 そういえばそうですよね。文明レベルに合わない技術は、継続不可能ですよね」
「迎えに行くか。しっかし、なんでエル大陸の海なんかにいるんだ? プリシスの奴」

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